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【「本当の語彙力」がグングン伸びる本】福嶋隆史著のレビュー

こんにちは、トコです。

音読協会の読書会でもテーマになった、「本当の語彙力」がグングン伸びる本を読んだレビューです。

この夏、ゆっくりこの本を読むことができたのですが、想像以上に学びが多く、引き込まれました。

トコ
トコ
ハイライトでマーカー引きまくり…。おうち英語をしている方にもぜひ手にしていただきたい、と思った一冊です

※本書は、日本語の語彙力に関する内容です。

著者の福嶋隆史氏とは?

この本の著者、福嶋隆史氏は、塾の経営や多くの著書を出版し、様々なメディアでも活躍されています。

元公立小学校教諭で、ふくしま国語塾を創設し、国語力や論理的思考力に関する本を数多く出版されています。

ベストセラー本としては

ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集

「本当の国語力」が驚くほど伸びる本

そのほかにも沢山、書籍、ワークブックなど出版されています。

 

英子さん
英子さん
おうち英語と関係あるの?

 

と思われた方もいるかもしれませんが、以前、インスタでも紹介した、ヨンデミーの創設者笹沼颯太氏の「ハマるおうち読書」と同様、

国語や語彙の研究をされいる方の書籍は、幼少期の英語教育にも通じる学びが多いと思います。

私自身、この本を読んで、自分のおうち英語、そして子育て全般を見直すきっかけとなりました。

 

トコ
トコ
英語習得ばかりに目が行きがちなおうち英語ですが、いかに日本語の語彙力、国語力の育成が大切か、ということを再確認できる一冊です。

子どもの豊かな日本語力・英語力を育てるためには

私は、「英語力を伸ばせば将来安泰!」なんていうのはありえないと思いますし、

むしろ、母語である日本語力、国語力を育ててこそ、英語力が伸びる、と考えているので、

今回もその点を多くの方に知ってもらいたいと思い、本書で特に印象的だった内容を一部引用して紹介していきたいと思います。

子どもの語彙力を決めるのは親の語彙力

これは他でもよく言われていることですが、本書でも強調されていたのは

”子どもが成長して独り立ちするまでの間、最も影響力を持つ大人は、教師ではなく親。最も多くの時間を共有する親こそが、子どもの語彙力を伸ばす手助けができる”

ということ。

日本語・英語に関わらず、ことばの習得に一番影響力があるのは、子どもと長時間接する親です。

親が普段から豊かな語彙力・表現力で子どもに声掛けをすると、子どもの頭の中に豊かな言語が蓄積される。

それが子どもの血となり肉となる。

逆に、親子間のコミュニケーションがそもそも少なかったり、親が使う言葉が乏しいものであれば、子どもの語彙力も乏しくなる。

 

私自身、これまで普段子どもに使っている言葉を、あまり意識してきませんでした。

意識しないでいると、

「そこにある、あれ取って」とか

「あ〜、あの時そんな感じやったね〜」 など

曖昧な表現で会話を進めてしまうことってあるんですよね。

親子なんだから大体わかるでしょ、という暗黙の了解のようなことを期待したり…。

 

あるいは、子どもが言わんとすることを、親が先回りして予測することで、子どもから説明する機会を奪ってしまったり…(←特に第一子の時は過保護気味の私は、よくやってきました💦)

我が身を振り返ると、子どもの語彙力を育てるせっかくの機会を、親である私が奪ってしまっているな、と反省しています。

「賢い子の親は、子どもへの問いかけの質が違う。」

と聞いたことがあります。

 

本書でも書かれていたのは、

”言葉を書く時も話す時も、意図的に、意識的に選んで使うようにする”

ということ。

子どもに豊かな言葉を使って話してほしい、と思うならば、親である自分自身が意識して言葉を大事にしていかなければならない、と痛感しました。

 

英語を話せるようになってほしい、と思うがために、日本語をお座なりにしてしまっては、豊かな日本語力は育たない。

豊かな日本語力が育たなければ、豊かな英語力も育たない。

これを肝に銘じて、日本語を大事にしたおうち英語の情報を発信をしていこう、と改めて思った次第です。

体験の量が、言葉の量につながる!

私はこれまでも、子どもに体験させる、ということを重視してきたつもりですが、本書を読んでから、さらに体験の重要性を感じました。

「体験と言葉」という関係については考えたことがなかったのですが、体験的知識の総量が語彙力を底上げする、という新たな気づきがありました。

 

本書によると、「知っている」ということには、

1.本などの擬似体験を通して「頭で知っている」

2. 実際に五感を使って体験を通して「体で知っている」

の2種類が存在する。

そして両方が大切である、と書かれています。

 

「体で知っている言葉」が多ければ多いほど、その知識はより確かなものになる。

でも「酸っぱい」や「スズメ」などは、五感を使って実体験ができますが、

「理性」や「風情がある」などの抽象的な概念は、これが難しいですよね。

 

しかし、その抽象的な概念を表す実体験をさせてみることで、リアルにイメージすることができるようになる、ということなんです。

 

例えば、

素敵な景色を実際に見ながら「風情のある光景だね」と声をかける。

そうすることで、「風情がある」=目の前にある「景色」と一致して、より理解しやすい、というわけですね。

 

もし実体験が難しければ、イラストや映像を見せて擬似的に体験をさせることで「知っている」のレベルが変わる、とも書かれています。

大切なのは、擬似的体験や実体験を通じて、リアルな自然との関わり、社会や人間との関わりを増やして、語彙力の底上げをする、ということ。

トコ
トコ
これを読んで、実体験や擬似体験の大切さをめちゃくちゃ納得しました。

家庭で語彙力を鍛える方策

本書では、実際に親が子供と取り組むことができる、語彙力を鍛える方策が具体的にたくさん紹介されています。

それらの一部を紹介していきましょう。

体験を言語化しよう!

大人と子どもの間にある語彙力の差は、(中略)ズバリ、体験を言語化した総量の差です。

と本書に書かれています。

この「言語化」には「書く」と「話す」ことを意味し、話すのが苦手な子供には、

一文日記に取り組もう!と提案されています。

我が家の小2長男は、一文日記に関しては、夏休みの自由課題で既にやっているので、「話す」ということにチャレンジすることにしました!

「できごと」と「きもち」をスピーチする

というごく単純なもの。

我が家では、一文ではなく、一分間で家族にスピーチすることにしました。

これは夏休みならではの取り組み。

 

まだ5歳の次男もいるので、何を言えばいいのか、どういう言葉を使ってはいけないか、をA4の紙に書いてラミネート。

リビングでやる時もあれば、お風呂に持ち込んで、やることもできるので、とっても気に入っています!

半信半疑で始めましたが、子どもたちがすごく食いついてノリノリ!

さらには、パパも巻き込んでやることで、パパが一日お仕事で何を頑張ったか、などを子どもの前に話すことができます。

毎日家族のために頑張って働いてくれている、ということがなかなか分かりづらいですが、一分間スピーチで、子どもたちにより具体的にお仕事で何をしているのかが伝わります。

トコ
トコ
家族間のコミュニケーションUPになって、なんか夫婦関係もちょっと良くなって気がするので、おすすめです!

 

反対語こそが語彙力の中核!

反対語は語彙力を育てるのに非常に大事、ということは以前から聞いたことはありましたが、本書で改めてその良さを実感。

本書を読んでから、暇な時間を見つけては、ゲーム仕立てで反対語で遊ぶことにしています。

例えば車の中。

「明るいの反対は?」

「太いの反対は?」

などと言って、クイズを出し、日本語の理解をより深めることを楽しく取り入れていますよ。

まだ形容詞しかなかなか出てきませんが、年齢がもう少し大きくなったら、熟語の反対語などもできるので、長く遊べそうです。

外来語を和語・漢語に言い換えよう!

次に紹介するのが、日常的に使う外来語を和語・漢語に言い換えることを意識する、ということ。

例えば、

「スピード」→ 「速さ」「速度」

「トラベル」→ 「旅」「旅行」

に言い換える。

こんな変換をすることで、分かったような気になっているけれど、実は言葉の理解はあまりしていない外来語への理解が深まります。

我が家はお風呂の中や車の中で、しりとりに飽きてきたら、

「外来語を日本語に直そう!」とか

「これからはカタカタの言葉は絶対使っちゃダメ!」

というゲームを、隙間時間にやっています。

自分の語彙力のトレーニングにもなっておすすめです。

最後に

この本で特に印象的だったのは、”言葉が世界を作る!” ということ。

”言語がなければ私たちはその対象を認識することはできません。

言葉によって認識していない以上、実質的には「ない」のです。

つまり、言葉が世界を作るのです。”

言いたいことが頭に浮かんだり、イメージが頭の中に浮かぶだけでは言葉を認識していることにはならない。

私たちは、言葉によって世界を認識し、自分の中で認識されるからこそ、他者と共有したりできる。

言葉を覚えることが大切な理由はここにあります。

「言葉が世界を作る」

これを肝に銘じて、

日本語でも英語でも言葉を大切にしながら毎日親子の時間を過ごしていきたい、

そう思わせてくれた本書にとても感謝しています。

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大事なのは「ママ」が絵本を読み、「ママ」が語りかけることに最大の意義があるんです。

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ただし、

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。