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子どもの英語習得に文法は必要ある?ない?

こんにちは、トコです。

これまで私は高校教員として大学受験の指導もガッツリしてきました。

その後、一旦教職を離れて、我が子に遅いながらもおうち英語を実践してきて、グングン子どもの英語力が伸びていくのを肌で感じてきました。

それらを経験してきた上で、「子どもが英語習得する上で、文法って必要なのか」について、私の考えをお話ししていきたいと思います。

まだ先のこと、と思っていらっしゃるかもしれませんが、お子さんの成長はあっという間です。

トコ
トコ
中学校・高校になってガッツリ文法授業が入ってきた時ではなく、今のうちに考えておいて、その時がきた時に親子で英語学習の進め方、やり方がブレないようにしておくのがおすすめです。

 

言語習得の初期に文法は必要ない

第2言語を習得する際、幼児であれ、高校生であれ、文法は必要なのか。

私の答えはNOです。

極論ではありますが、本当に使える言語の習得を目指すなら文法はしないほうが良い。

特に初期の段階で、ある程度、聞いたり話したりできるようになるまでは。

なぜそう思うのか、

私がどうやって英語を習得してきたか、

まずは私の体験をもとにお話ししたいと思います。

文法授業は耳を塞いでいた中学時代

私は父の仕事で小3〜6の間、パナマという中米の国で暮らしていました。

でも日本人学校だし、言語はスペイン語。英語に触れる機会はほぼゼロ。

なので一般の学生と同じく、英語は帰国後に日本の中学校でスタート。

でも外国での生活を経験したことで、

「日本の中学の英語授業、全然ダメ〜!」

「これじゃ英語ができるようにはならない!」

とすぐに思いました。

文法ばっかりでしたからね。

なので、学校の英語の授業は完全に耳を塞ぐ、というやりにくい学生でした。😓

授業中に英検の問題集を一人で解いたりしている私の様子を見て、英語の先生が私に渡してくれたのが洋書。

結構分厚い「ふしぎの国のアリス」でした。

なんて理解のある先生!って思いますよね。

そこまではよかったのですが、先生が私に授業中指示したのは、

その本を一字一句、日本語に訳してノートに書くこと。

ゲゲっ、、、、💦

自分のレベルに合っていない洋書を辞書を片手に訳してノートに書く…

その先生からしたらきっと私のためになると思ってやってくれたのですが、私は全然面白くなく…

でも授業を聞くよりマシ、と思ってやってました。

それくらい、当初は訳したり文法メインの授業が良しとされていたんですね。

私はなぜかその当時から

「文法説明を聞くと英語ができなくなる!」

と思い込んでいたので本当に3年間、耳を塞いでいました。

英語科のある高校での英語学習

そして英語科のある高校で、40人中10人くらいは帰国子女がいる自由な学校に進学しました。

そこではALTがたくさんいたり、英語でディスカッションやニュースを学んだり。

でも大学受験用に文法授業も選択で受けられたので、受験組で、心配な人は選択していました。

私は海外の大学に進学する、と決めていたので文法授業は一切選択しませんでした。

なので、学生時代、文法授業はほぼゼロ。

それですごくよかったと思います。

トコ
トコ
もし真面目に文法の授業を聞いて勉強してたら聞いたり話したりできなかったんじゃないか、と思うくらいです。

 

私が高校時代、唯一文法らしい本で勉強したのはこちら↓

勉強したというよりは、イディオムが使える、と思ったのと、小テストがあったので点を取りたかったから、という理由で💦

(右ページに日本語で書かれている文法説明は読まず、丸暗記だけしました。)

高校英語教員になって初めて文法を勉強し、分かったこと

カナダの大学卒業後、一般企業を経て、高校の教員になりました。

そしてそこで初めて「英文法」をしっかり勉強することに。

本音は嫌でしたが・・・😓

ほとんどが普通科の学校ですし、困難校と言われるところから進学校まで、文法の授業が必ずあります。

高校生の参考書で「SVOC」「仮定法過去完了」「名詞節」なんて言葉も初めて真面目に理解しようとし、学んでいったんです。

それから高校生に文法授業も嫌々ながらしていくわけですが…

改めて思うこと。

それは、

英文法は、教える立場の人がすればいい。

英語初心者が英文法をすると余計に習得が遅れる。

むしろ習得の妨げになる。

文法を一切学ばず、音楽やドラマ、多聴、多読をメインに自分がやってきた習得法の方がよっぽど楽しくて効果的、と改めて実感したんです。

日本の学校で長年やってきたのは、文法を日本語で説明し、日本語で理解させる、という英語教育。

その結果、学生はいつまで経っても英語を英語のまま理解できない。

いつまで経っても英語脳は英語耳は作れない。

それが「英語がしゃべれない日本人」を作ってきたんです。

その根源が文法重視の授業。

本当に使える英語を習得しようとするなら文法はいらない。

これが私の考えです。

教育関係者には極論だと怒られそうですが…。

 

それじゃあ、子どもが中学、高校になり文法も含めた授業を受ける時にはどうしたらいいのか?

子どもが中学や高校になる前に親ができることは何?

ということについて次にお伝えしていきます。

子どもが中学、高校になる前に親ができること

今小さいお子さんをお持ちの方は、まだ中学、高校のことは考えられないですよね。

子どもの心配っていうと、今年、来年くらいの事…?

分かります。

でもあっという間にその時はきます。

数年〜5年先のことを知って今できる対策を

1年後の子どもを心配をするのも、もちろん大切ですが、子どもの心や脳の成長に関しては、もう少し先、2年、3年、5年先まで想像したいもの。

なぜなら、それくらい先の心配事に対して対処しようとすると、逆算して今から対策や心づもりが必要だから。

国語や英語の受験対策は他教科と違って1、2年では伸びない、というのは

ご経験ある方も多いのでは?

子どものことばに関する脳の発達は1日にしてならず…。

私はおうち英語を始めて特に次のような意識を持つようになりました。

「先を見越して、今できる対策を」

これを常に頭に入れておくといざその時が来た時に焦らなくてもいいんです。

そうならないためにも、まずは、先に来る学校の英語教育が現在どうなっているのか、それを知ることが大事です。

変化してる?現在の学校英語教育

文法よりもコミュニケーション重視がうたわれるようになってきた日本の英語教育。

・授業の名前もコロコロ変わったり、

・TOEIC Jr.など外部試験を取り入れたり、

・教科書も会話を促す内容を盛り込んだり…

でもやっぱり根強く文法の授業は続いています。

変化している、といっても、対して中身は変わってはいない。

これはおうち英語をしているなら、親は知っておくべきことだと思います。

いざ高校受験、大学受験を目の前にすると文法重視の授業は多い。

これは学校や教員側だけでなく、受験を目の前にすると、親もこれを求めるんです。

大学入試改革が進んでいるようではあるけれど、そこまで大きくは変わっていない。

変わることができないのが、日本の現状です。

そして英語で全ての授業を進め、効果的な教え方で授業を進められる教員は、残念ながらほとんどいません。

毎日忙しい教員は、日々の授業をこなしながらコロコロ変わる入試形態や指導要領に対応しながら、試行錯誤を繰り返しています。

本当に身になる教え方、授業の進め方をじっくり考えて計画する時間なんてありません。

そして、先生のレベル、指導力、英語力もバラバラ

はっきり言って「子どもに学校で英語を習得してもらおう」とは期待はしないほうがいいです。

親が今できることとは?

・じゃあ、どうすればいいのか?

・親は何をしてあげられるの?

それは、

親も子どもも、「英語は自分で習得する」という考えを持つこと。

学校で全てを学んで身につけるもの、という考えをしていると、学校の方針や先生の資質などに左右されます。

そもそも英語であれ日本語であれ、週たったの数時間でことばの習得はできません。

そうではなく、

言葉は自分が興味を持って学ぶもの、

そのためにどういう方法が効率的でどんなやり方が自分に合っているのか、

これを知とうとし、探求すること。

これが大事なんです。

 

はっきりした答えや方法が見つかっていなくてもいいんです。

何が最も効率的なのかなんて教育者でも分かりませんからね。

要は、そういう姿勢を持っていると文法説明は聞かなくていい、とか

この活動には積極的に参加しよう、とか学ぶべきことを自分で取捨選択できるようになる。

 

つまり、

自分のやり方で英語学習を進められる。

これが大事なんです。

トコ
トコ
これこそ学ぶ側の「アクティブラーニング」に繋がる姿勢だと私は考えています。

 

じゃあ、今、何が必要なのか?

子どもが幼少期の今、親は何ができるのか?

 

それは、日々のおうち英語の中で

・英語は勉強じゃなくて楽しむもの

・英語は英語のまま理解するもの

・英語を身につけると広がる世界がある

ということを子どもに伝えることです。

 

普段から読み聞かせや語りかけ、動画や音声で楽しくおうち英語を進めていくと

自然とこれが子どもの中に育ってくるはずです。

親もそれを意識すること。

間違っても、子どもに

・ペラペラにさせよう

・一人で絵本を読ませよう

・あの子みたいにオンライン英会話で開花させよう

なんて下心を持ちながらおうち英語を進めないでください。

分かります。

親が目指すところはそこだということは十分に分かります。

でもそれを出しちゃダメです。

子どもに察知されたり、強要したらうまくいきません。

今までの努力が台無し。

以前も触れましたが、

「子どもと一緒に英語を楽しもう!」という姿勢を親が持つことが、おうち英語をうまくいかせる秘訣。

トコ
トコ
そうやって英語をとらえていると、子どもが中高生になった時、文法一切なしで、自ら多読、多聴、エンターテイメントで習得できますから。

子どもが間違った文法で発話したらどうする?

話が先のことになりましたが、ここで日々のおうち英語に意識を戻してみましょう。

おうち英語をしばらく続けて子どもの発話が少しずつ出てくると間違った文法で話す時ってありますよね。

例えば、

「I didn’t saw that.」

「He don’t want it.」

そういう時って皆さんどうしてますか?

文法は気にせずスルー?

少しだけ説明して「こういうんだよ〜」?

何が正解かはないですが、少なくともガッツリ文法の説明をして訂正するのだけはやめましょう。

お子さんがせっかく英語で発話しているので、訂正されたらやる気を失うだけ。

スルーしてもいいと思います。

でももしどうしても気になるようだったら正しい文でママがサラッと言い直す。

それも自然な感じで。

「Oh, yeah?  You didn’t see that?」

「Yeah, he doesn’t want it.」

って感じです。

そうするとうちの6歳長男なんかは、正しい方でまた言い直したりします。

過去形とかdon’t/doesn’tの違いとか、「気になる〜!!」「治した〜い!」って気持ち、すごいわかります。

でもそこはグッとこらえてただひたすらおうち英語を淡々と進めるべし。

 

子どもは、たくさんの絵本や動画、音声を通じていろんな表現に出会うことで自然とそれを学んでいきますから。

親がいちいち教えなくてもOK。

むしろ教えたらNG です。

なぜなら、それは日本の学校教育がやってきた失敗を家で親がやってるのと同じだから。

基本的に、おうち英語で

・英文の意味を日本語に訳して説明すること

・文法を日本語で説明すること

これは御法度です。

せっかくのおうち英語が台無し。

おうち英語の良さは英語を英語のまま理解できるようになること。

せっかくやってきた読み聞かせや語りかけで少しずつそれを可能にしてるんです。

特に我が家のようにおうち英語スタートが遅めなら文法間違いの発話は最初多いように思われます。

それまでにガッツリ日本語が頭に入ってますから。

でもあるとき自然に治ってます。

いつの間にか正しい文法で話せるようになります。

 

我が家の長男はそうです。

今でも間違った文法で話すことも多々あります。

でも気にしない。

それが一番。

 

どうせやるならやっぱり文法や書くこともやらせた方が相乗効果が出るのかな?

なんて思ったりしますよね。

でもおうち英語はそもそも本人の意思で始めるものではありません。

幼少期に無理に日本語にプラスして書く勉強させたり、文法を学ばせたりするのはあまりにも酷。

子どもがかわいそうです。

親の意思でやらせることなら、最低でも楽しく進めるべし。

トコ
トコ
みなさんも「文法はやらなくてもいい!」くらいの姿勢でいると、気にならなくなりますよ。

まとめ

私自身の経験、そして子どもたちとおうち英語を取り組んできた上で、英語習得に文法は必要ない、と強く感じています。

教育関係者には「極論だ!」と怒られるかもしれませんが、あくまでも1つの意見だと理解してもらえれば嬉しいです。

現役教員をしている時にはこんなことは口が裂けても言えませんでしたが、本音はここにあります。

言葉は「勉強」として学ぶより、使って楽しみながら習得していくのが一番効果的で効率的。

それを親子で一緒にできるのが、幼少期から始めるおうち英語

実は、何年か前まで私は、早期英語教育に反対派でした。

なので我が子にも長男5才、次男3才まではほぼ何も英語はしていなかったんです。

でも遅らばせながらも我が子に「おうち英語」という形で始めてみたら、その効果を実感。

目的を見失わず、やり方を間違えなければ、お家で行う早期英語教育はメリットが多い、ということを実感しました。

でもやりすぎは弊害が出ます。

そこのバランスが難しいところ。

私自身、一時のめり込みすぎて、やり過ぎ傾向にありました。

でも音読協会に出会い、日本語と英語のバランスが大事、ということを改めて学び直して、今、落ち着いておうち英語を進め、他の人にも勧めていくことができるようになりました。

このブログも、そんな迷えるおうち英語ママの少しでも役に立てれたら嬉しいという思いで書いています。

是非、一つの意見として捉えてもらえたらと思います。

失敗から急成長したおうち英語、トコのメルマガで限定公開!

始めは失敗続きだった私のおうち英語。

でもその失敗があっがからこそ、正しいマインドとやり方を身につけてから、この1年間で子どもの英語力は急成長。

その中で1番効果的だと感じてきたのが、「ママの絵本読み聞かせ」と「ママの英語での語りかけ」。

この2つは、英語が得意なママでないと、なかなかハードルが高いと思いがち。

でも英語が苦手で日本語英語の発音のママであっても諦めないでください。

大事なのは「ママ」が絵本を読み、「ママ」が語りかけることに最大の意義があるんです。

なぜなら、子どもは基本的にママが大好きで、ママの言葉、仕草、行動、全てに大きく影響を受けるから。

ただし、

・親が持つべきマインドとアプローチの仕方
・絵本、動画、かけ流し、語りかけの取り入れ方

これにはコツがあります。

親が正しい知識を持ち、一つ一つ効率的に行えば必ずあなたのお子さんも英語を自由に使えるようになります。

おうち英語だからこそ、ママだからこそ、幼少期の英語習得は上手くいく

そう確信しています。

そこで私自身の失敗談や成功体験全てを詰めて、息子たちが自由に英語を使えるようになった方法をメルマガで公開することにしました。

ちなみに、高校教師として経験してきた中で考える学校教育の話や、様々なおうち英語業界の裏の話までしているメルマガとなっています。

子どもの英語教育の表も裏も知ることで、よりクリアな視点でおうち英語を捉え、納得した上で実践してもらえるはずです。

私でしか知らない情報が詰まっているので、登録後は一字一句逃さずにしっかり学んでくださいね。

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