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ジュリアドナルドソンの絵本が読み聞かせに最適!グラファロなどお勧め7選

こんにちは、トコです。

今回は、我が家で最近気に入ってまとめ買い、そして読み聞かせを楽しんでいる絵本について紹介していきます。

イギリスの大人気作家、ジュリア・ドナルドソンの絵本です。

グラファロなどたくさん日本語に翻訳されているので目にしたことがあるかもしれません。

彼女の絵本が読み聞かせに最適である理由と、お勧めの絵本を中級レベル5冊、上級レベル2冊に分けて計7冊、厳選して紹介します。

さらに、本だけで終わらない!動画や手遊び、ワークシートなど、色んな活用方法についてお伝えしていきます。

少し読み聞かせに慣れてきたママとお子さんに、是非アクティビティと共に楽しんでもらいたいです。

作家ジュリアドナルドソンについて


公式HPより

イギリスでは知らない人はいない、というくらい大人気の絵本作家であるジュリア・ドナルドソン。(Julia Donaldson

ロンドン生まれの絵本作家であると同時に、舞台の脚本、詩や作詞も手がけています。

イギリスでは、彼女の本にまつわるグッズが多数販売されていたり、色んなイベントや舞台なども各地で行われており、国民的な作家と言えますね。

作品は、最初の絵本、”A Squash and a Squeeze”、そして彼女の名前を一躍有名にした”Gruffalo”シリーズ、そして映像も作られている”Zog”のシリーズなどなど。

動画も数々出されているようですが、残念ながらYou Tubeでは一部しかみることはできません。(それでも息子たちはすごく興味津々で見てましたが)

ストーリー展開が面白いのと、Axel Schefflerの素敵なイラストが手伝って、我家の子どもたちもかなりハマっています。

少し難しくても、おうち英語で読み聞かせをある程度の期間楽しめるようになった子どもなら十分聞いて楽しめると思います。

トコ
トコ
ただ、読み聞かせるママの英語力はある程度必要になるので、少し長めの本読みに慣れてきてからがオススメです。

読み聞かせにおすすめな理由4つ

私が、おうち英語ママに、ジュリア・ドナルドソンの絵本をおすすめする理由は主に4つ。

  1. ライミングが多くてリズミカル
  2. 繰り返し表現が多いから暗唱音読にも繋がる
  3. ストーリーが面白くて引き込まれる
  4. イラストレーターの絵が素敵

一つずつ説明していきますね。

ライミングが多くてリズミカル

ジュリアドナルドソンの絵本は、とにかくライミング(韻)をたくさん踏んでいるのが特徴の1つ。

The Gruffaloの冒頭文から一部紹介すると、

A mouse took a stroll through the deep dark wood.

A fox saw the mouse and the mouse looked good.

“Where are you going to, little brown mouse?

Come and have lunch in my underground house.”

引用:The Gruffalo by Julia Donaldsonより

 

赤太文字で表したところが、ライミングしているところ。(綴りや単語は違うけど、音が同じ。)

文の最後にライミングがくると、言葉にリズミが生まれ、聴き心地がよくなるので、子どもも楽しく聞いたり読んだりできる、と言われています。

多少難しい単語が出てきても、リズムがいいので、楽しく歌のように読めるのがいいところですね。

でも、「知らない単語があると読みにくい!」と思う人におすすめがCD付きの絵本。

トコ
トコ
You Tubeでもたくさん良い音源を入手することができるので、歌やチャンツになっているものを取り入れて、かけ流しをしながら親子で楽しんでみてくださいね。

繰り返し表現が多いから暗唱音読にも繋がる

次におすすめの理由の一つが、繰り返し表現がたくさん出てくるところ

例えば、エリック・カールさんの「Brown Bear, Brown Bear, What do you see?」は、幼児向けの簡単な絵本でとても有名ですが、

これがたくさんの学校や英語教室で採用されている理由の一つが繰り返し表現の多さにあるんです。

“◯◯, what do you see?”

“I see ◯◯ looking at me.”

という文が全てのページに斬新な絵と共に繰り返し描かれています。

この心地の良い繰り返し表現があることで、子どもたちが真似したくなり、暗唱音読にもつながるわけです。

同様に、ジュリア・ドナルドソンの絵本も、どの絵本でもたっぷり繰り返し表現や物語の展開が見られます。

Brown Bearと違って、ある程度年齢の高い子どもにも楽しめる内容なので、きょうだいがいる家庭でも長く使えるのもいいですね。

例えば、”Stick Man”(スティック・マン)では

Stick Man, oh Stick Man, beware of the dog!!

I’m not a stick! Why can’t you see, I’m Stick Man, I’m Stick Man, I’M STICK MAN, that’s me, And I want to go home to the family tree!”

この表現が何度も何度も場面を変えて出てきます。(dogの単語が毎回変わります)

何度も同じ表現を聞いていると、だんだん覚えてきます。

たとえ長い文章だとしても、それを暗唱することだってできるんです。

絵本自体が長いものが多いので、絵本全部を暗記しなくてもいいですし、その必要もありません。

でも一部だけでもそらんじてしまうほど読んでいくと、空読みにつながり、後々の一人読みにも繋がっていきますよ。

ストーリーが面白くて引き込まれる

ジュリア・ドナルドソンの絵本はとにかくストーリーが面白い!

長めの絵本が多いのですが、「最後どうなる?」「どうなっちゃうの〜?!」という展開がいつも用意されています。

なので、私が読み始めたら、息子たちは最後まで必ず聞きたがるのが彼女の絵本の魅力。

グラッファローでは、ネズミがグラッファロという怪物?の話を作って、他の動物から食べられずに済んだと思えば、なんと本物のグラッファロが登場

どうするネズミ?食べられちゃう?と見ている方がハラハラ。

Room on the Broom では、仲間がどんどん増やしていった魔女ですが、途中で魔法の杖が折れて全員墜落。

そこに恐ろしいドラゴンが現れて魔女を食べようとしますが

これだけでも先が気になりますよね。

そして登場人物がとても心優しかったり、賢く知恵を使って問題を解決したりするところも読み応えがある理由です。

トコ
トコ
幼児向けの絵本から徐々にストーリーが楽しえるようになったら、彼女の絵本にチャレンジしてみるといいと思います。

イラストレーター、Axel Schefflerについて

これまで、ジュリア・ドナルドソンの書く文やストーリーに焦点をあててきましたが、彼女の世界観を更に膨らませてくれているイラストレーターの存在もその魅力の一つ

絵のタッチが素敵なので、集めたくなっちゃうくらいですよね。

担当しているのは、ドイツ出身のAxel Schefflerというイラストレーターで、彼もとっても有名です。

公式ページもあるので、気になった方はチェックしてみてください。

幼少期に、絵に親しんできていた頃の様子や、最初の絵本、初期の作風などを見ることができるので、とても興味深いんです。

公式HPより

 

そして、現在の彼の作品の描き方もいくつかYouTubeで見ることができます。

例えば、グラッファローの描き方を1分半の動画でまとめているのがコレ↓

職人の技を少し垣間見れるだけでも「おぉ〜」ってなります。

その他にも、図鑑を見ながら、象を描いたりする動画も上がっているので、描くことが好きな人は是非チェックしてみてくださいね。

おすすめの絵本5選+2選

では実際に我が家が読んでよかったと思ういくつかの絵本の中から7冊厳選して紹介していきます。

先ほど、彼女の本は、ライミング(韻)をたくさん含むので、その分、難しい単語も多いことがある、とお伝えしました。

中には、”Room on the Broom”など、日本語に訳されて図書館や本屋でも目にする有名な絵本がありますが、有名だからといきなりこの1冊から入ると、

ゲッゲッ!読みにくい!

となってしまい、結局棚の奥に…。

そうならないためにも、まずは最初に比較的読みやすい英語中級レベル〜読み聞かせができるものを5冊紹介します。

そして彼女の絵本やライミングに慣れてきたら、徐々に難しい絵本にもチャレンジできるよう、後半に少し上級者向けの絵本も2冊載せています。

ママとお子さんの様子をみながら、ぜひチャレンジしてみてください。

The Gruffalo 最も有名な絵本(中級レベル)

まずは、圧倒的なストーリーで子どもが食いつくこと間違いなし!グラッファローシリーズ1作目。

邦題は、「グラファロ・もりでいちばんつよいのは?

※グラッファロとは、ジュリア・ドナルドソンが作った架空の生き物です。


森の中を1匹のネズミが歩いていると、そのネズミを狙ってたくさんの動物たちが近寄ってきます。賢いネズミは、グラッファローと食事をする予定なんだと、その恐ろしいさを言葉巧みに説明することでみんなを怖がらせ、追い払います。ところがその後本物のグラッファローが現れて…
最後まで展開がわからない、ストーリーを存分に楽しめる内容です。
韻をたくさん踏んでいて、繰り返しの表現も多いので、ページ数は多いけれども読みやすくじると思います。

The Gruffalo’s Child グラッファロー続編(中級レベル)

上記のグラッファローが気に入ったら、続編のThe Gruffalo’s Child(邦題:グラファロのおじょうちゃん)もオススメ。

今回も、賢いネズミが主人公として登場するのですが、今度は、グラッファローではなく、その子どもが相手。恐ろしいネズミの話を父親から聞かされていた子ども。そんなものはいないだろう、と思って1人で雪の中をお散歩していくと…

最後にトンチが効いていて、これもまたストーリーがよく出来ているので、子どもたちは大好きでした。

息子たちは、最後のオチもきちんと理解し、意味を日本語で説明してくれましたよ。

4歳の次男には少し難しいかな?と思いましたが、何度も聞いていると、繰り返し表現が多いせいか、何行か暗唱音読するまでに。

Stick Man クリスマスに最適な1冊(中級レベル)

続いて紹介するStick Manもかなり有名な作品です。邦題は、「こえだのとうさん」。日本語版が図書館でもよく置いてあります。


 

木の枝、スティックマン一家。子ども2人と奥さんと仲睦まじく暮らしていましたが、ある日、お父さんのスティックマンが風で飛ばされて、家族と離れ離れに。犬の遊び道具になったり、鳥の巣にされたり、雪だるまの腕にされたり…。

最後にサンタクロースが出てくるので、クリスマスに子どもへのプレゼントするといいですよ!

The Smartest Giant in Town 心やさしい巨人のお話(中級レベル)

次におすすめは、そこまで有名ではないかもしれませんが、The Smartest Giant in Townという絵本。

日本語訳が見つからなかったので、邦題が何かが分かりませんが、意味は、「町で最もみすぼらしい巨人」といったところ。

見た目は見すぼらしいが心の優しい巨人。街で綺麗な服を買って別人になり歩いていくと、途中で困っている動物たちに出逢います。するとその巨人は自分の新しい靴や、シャツ、ネクタイを動物たちにあげて最後には下着姿に。でも最後に待っていたのは…?

人に優しくすることの大切さを教えてくれる一冊です。

単語や表現も比較的易しめなので、読みやすく、内容も理解しやすい本です。

Squash and Squeeze 賢い老人の知恵(中級レベル)

Squash and Squeeze(邦題:きつきつぎゅうぎゅう)は、似たようなお話が色んな絵本で発売されています。賢い老人の知恵が深い学びを与えてくれる、内容です。


 

自分の家が狭いことに不満を持っていたおばんさん。賢い老人に相談すると、家の中にめんどりを入れなさい、と提案。その通りにめんどりを家の中に放つと大暴れ。次から次へと色んな動物を家に入れるのですが、最後は…?

内容的に小学生前後のお子さんにおすすめでが、絵が素敵なので、小さいお子さんでも楽しめると思います。

Room on the Broom 有名な魔女のお話(上級レベル)

邦題は、「まじょとねこどん ほうきでゆくよ

日本でも有名なので、翻訳本や表紙を見たことがある人も多いのではないでしょうか。

魔女が夜空を飛んでる時に、風が吹いて色んなものを落としてしまいます。それを拾った色んな動物たちが、自分も魔法の杖に乗せてくれないか、と頼み込み、どんどん仲間が増えていきます。とうとう強風とともに、魔法の杖が真っ二つ! 落ちた先には、なんと恐ろしい…
これまた展開が面白くて、子どもと一緒に世界に引き込まれてしまうストーリーが魅力です。
他の彼女の作品と同じように、かなりたくさん韻を踏んでいます。
中高で真面目に英語を勉強していたとしても、たくさん馴染みのない単語が出てくるので、「分からない!読みにくい!」となってしまうかもしれません。
そういう意味で、中級〜上級者向き、とさせていただきました。

 The Ugly Five 不細工な動物たち(上級者向け)

Room on the Broom よりさらに難しい単語が多いのがThe Ugly Five.

邦題が見つからなかったのですが、意味は、「ブサイクな5匹」。

我が家の長男は、National Geographic社から出ている絵本「The Ugly Animals」が大好き。

男の子だからか、世界で最もブサイクな動物、というのがハマったのかもしれません。何度も音読して覚えてしまうくらいなんです。

ジュリア・ドナルドソンの絵本、次どれが読みたい?と聞いた時に、「絶対これ!」といってきたので購入したのが経緯。

でも実際読んでみると、結構難しい単語がいっぱい。

さすがの長男もNational Geographicの本のように、暗唱音読まではしなかったのですが、それでも読み聞かせは何度も聞いて楽しんでいました。

一部が歌っぽくなっている朗読音源が手に入るので、かけ流しと合わせて、読み聞せすると、多少難しくてもストーリーは楽しめますよ。

検索すると、英語圏の学芸会?みたいな子どもたちの動画がたくさん出てくるので、それをみるのも面白いかもしれません。
上級者向けではありますが、紹介させていただきました。

無料のアクティビティで楽しもう!

ここからは、絵本に関連するアクティビティを紹介します。

全て無料でできますので、ぜひお子さんと一緒に楽しんでみてください。

無料のワークシートで連動効果

まず、ジュリア・ドナルドソンの公式ホームページというものが存在します↓

さらに、特に有名な物語、グラッファローのサイトがあり、彼女の絵本をもとにした色んなアクティビティが無料でダウンロードできたり、作家本人が歌う歌が見たりすることができるんです↓

その中で我が家が使ったのは、グラッファローの絵本を題材にしたワークシート。

絵本に出てきた体のパーツと語彙をマッチングさせたり、番号を鉛筆でたどっていってグラッファローの絵を完成させたり

息子たちは親しみのあるキャラクターが出てきて夢中で取り組んでいました。

Head shoulders knees and toes, みたいに簡単な体のパーツだと飽きてしまいますが、この本に出てくるのは、モンスターの牙(Tusks)、かぎ爪(Claws)、コブ(Wart)、ゴツゴツした膝(knobbly knees)、紫色のトゲ(purple prickles)など。

単語としては結構難しいですが、絵本で何度も読み聞かせていたので、息子たちはスムーズに解いていましたよ。

ただ本を読んだり聞いたりして終わってしまうよりも、ういったワークシートをすることで楽しみながら、英語の連動効果も期待できますね。

You Tubeで作家本人の手遊び歌

次に、絵本を題材にした歌。

グラッファロの歌(Julia Donaldsonが歌ってます!)を見たり聞いたりして絵本の世界にどっぷりハマれますよ。

左の男性は、ジュリア・ドナルドソンの旦那さん!

彼のギターに合わせて、ジュリア・ドナルドソンが手遊び歌を歌いながら、グラッファオーを紹介していくのがとってもかわいい。

そして最後に、着ぐるみのグラッファローが!!

ぜひお子さんとチェックしてみてくださいね。

夫婦でたくさんの歌を動画でUPしているので、気になった方はチェックしてみてください。

私がひとつ気に入って、いいな、と思ったのは、これ↓

The Breathing Song (色んな呼吸の歌)

彼女の絵本を担当しているイラストレーター、Axel Schefflerの挿絵を使いながら、息をするときに聞こえる音や感情を上手に歌にしています。

日本語のオノマトペと違い、動詞で音を表現する英語の特徴もよくわかるし、何より2人の表情がとっても可愛らしい。お子さんと一緒に楽しみたいですね。

まとめ

おうちでお子さんへの読み聞かせとして、ジュリア・ドナルドソンの絵本とその魅力をお伝えしてきましたがいかがでしたか。

私は海外の大学で4年間過ごしたのに、そして高校教員として英語教育に長年携わっていたにも関わらず、このような有名作家の絵本について全く知りませんでした。

自分の子どもたちに英語絵本の読み聞かせを始めたからこそ、出会うことができたたくさんの素敵な絵本たち。

そして作家を知ることで、イラストレーターの素晴らしい作風にも出会える

絵本ってなんて素敵なんだろう、と改めて感じるこの頃です。

日本語だって、赤ちゃんからお母さんの読み聞かせで、たくさんの絵本と出会い、ことばを吸収して育ってきたのが私たち。

英語も同じように、お母さんの読み聞かせで子どもに絵本の世界を伝えてあげることが、何より親ができるプレゼントなのかな、と感じます。

英語が得意でなくても、初めは簡単な絵本でもいい。

少しずつ親も子どもと一緒に学ぶつもりで増やしたりレベルを上げていったらいいのだから、無理せず、楽しみながら、絵本で親子の時間を増やしていってほしいな、と思います。