音読協会

フォニックスって必要?音読協会で私が学んだこと②

こんにちは、トコです。

私は、2023年1月から音読協会の「バイリンガル読み聞かせインストラクター養成講座」を受講中ですが、

そこでは読み聞かせの方法やコツだけでなく、幼少期の英語習得全般について色んな臨床データや事例をもとに学んでいきます。

講座を通じて私が学んだ中で、特に考えることが多かった事柄のうち、今回はフォニックスについて、本当に必要なのか、幼少期の英語習得にどんな効果があるのか、をお伝えしていきたいと思います。

おうち英語に取り入れた方がいいのか、気になっている方も多いと思います。 この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

フォニックスって一体何?

おうち英語が世の中に広まると同時に、少しずつ浸透してきたフォニックスですが、まずフォニックスとは、一体何なのか。

フォニックスについて簡単に説明していきます。

英語圏の子どもが学ぶ正しい読み方の学習法

トコ
トコ
そもそも日本語は、50音のひらがなさえ覚えて読めるようになったら、文字も徐々に読めるようになりますよね。
でも英語は違います。

アルファベットを見て、

A=エー
B=ビー
C=スィー

と全て言えるようになっても、実際の単語や文を読めるようにはならないんです。

なぜなら、アルファベットで習う文字の読み方と、実際単語になった時の文字の読み方が違うから

実際文字になった時の音は、

A= ✖️エー  ⭕️アッ
B= ✖️ビー  ⭕️ブッ
C =✖️スィー ⭕️クッ

このように英語では、実際の単語になると、アルファベットとは違う読み方(発音)をするので、アルファベットを習っても英語圏の子どもたちは英語の文を読むことはできません。

そこで、普通に英語を聞いたり話したりするようになった4、5歳の英語圏の子どもたちは、実際に自分で文字を読めるようにするために、フォニックスを学び、文字と音を一致させる学習を始めるんです。

そこでは、A=アッ、B=ブッ、C=クッ、という読み方を学び、さらに2文字、3文字のつながったもの、ao=オウ、 ee=イー、などの発音の仕方やルールを学んでいきます。

トコ
トコ
そうやって発音のルールを学んでいくことで、初めて見る単語も正しく読むことができ、ようやく文字や文を読めるようになっていく、というわけですね。

そこで、第二言語として英語を学ぶ私たちも、フォニックスの重要性が謳われるようになったんです。

第二言語者がフォニックスを学ぶと、発音が良くなる可能性がある、と言われることもあるようです。

ジョリー・フォニックスとは?フォニックスの2つの種類

最近よく耳にするようになったジョリー・フォニックス

興味がある方も多いのではないでしょうか。

私もフォニックスのことをあまり知らない時は、「フォニックス、イコール、ジョリー・フォニックスの事なのかな?」と勝手に想像していました。

そして良いと聞く、ジョリー・フォニックスのDVD絵本を何となく買っては、使いこなせずに本棚に眠らせるという始末。

そもそもフォニックスには、

  1. アナリティック・フォニックス
  2. シンセティック・フォニックス(代表的なものがジョリー・フォニックス)

の2種類があります。

①のアナリティック・フォニックスは、主にアメリカで昔から採用されてきたもので、文字から入って音を理解する方法。

♪ A is for アッ、アッ、apple♪

の歌で紹介されるように、Aについて、「エイ」という文字の名前と、「ア」という音を同時に習うので、混乱する子どももいると言われることもあります。

また、いくつかの単語を使って音を理解していくので、単語をある程度知っていることが前提となる手法です。

 

一方で、子どもの文字の学習が低年齢化するとともに、新しい手法としてイギリスから始まったのが、②のシンセティック・フォニックスで、ジョリー・フォニックスはその代表的なもの。

Sだったら「ス」、Aだったら「ア」と、1つ1つの音から入り、だんだんそれらを繋げていくことで初めてみる単語を読むことができる、という方法。

「エス」や「エー」など、文字の名前(ABCソングで私たちが学ぶ読み方)は後から学ぶので、混乱しないと言われています。

さらに単語をほとんど知らない年齢の低い子どもでも、ABCの順番ではなく、使用頻度に応じて進めていくので、すぐに文字読みをスタートできると言われています。

そして特にジョリーフォニックスは、音を歌や動きに合わせて楽しく学べるように設計されているので、幼児に向いている手法です。

シンセティック・フォニックス、特にジョリー・フォニックスの教え方で分かりやすい動画がこちら↓

簡単ではありますが、フォニックスの種類、そしてジョリーフォニックスとは何なのか、少し分かっていただけましたでしょうか?

私も音読協会のインストラクター養成講座で学ぶまではきちんと理解していなかったので、やはりそんな状態では、子どもにおうち英語で取り入れても全く効果は感じられませんでした。

トコ
トコ
でも講座がきっかけで、きちんと理解しようと自分でもさらに調べて学びを深めていくことで、その目的や効果をしっかり理解することができました。

大人になって学ぶって本当に楽しいし、モヤモヤがすっきりすることで、子どもにも自信を持って伝えることができるのが良いですね。

フォニックスは英語を習得するのに絶対必要?

さて、フォニックスの目的や種類を理解した上で、ここからが本題です。

結局、フォニックスは英語学習に取り入れるべきなのか否か。

結論から言うと、

絶対必要、ということは無い。

特に0歳〜2歳でフォニックスはやる必要はないし、取り入れたとしてもあまり意味はないと思われます。

なぜなら、フォニックスの教材や絵本もたくさん出版されていたりしますが、ほとんどのものが子どもにとってあまり楽しい内容とは言えません。

内容が単調で、ストーリーや絵を楽しむものではなく、子どもにとってはつまなく感じてしまうことが多いんです。

なので、その年齢では、親が自分の声で子どもに簡単な絵本の読み聞かせをし、楽しみながらたくさん英語の音を聞かせて、英語独特の音やリズムに親しむことの方が大事です。

たくさんの読み聞かせで英語が好きになり、絵本でストーリーを楽しむことができるようになったら、だんだん文字にも興味が出てくる年齢に差し掛かります。

一般的に文字に興味を持ち出すと言われている、4、5歳になってから、必要があればフォニックスを取り入れることも一つの手ではあります。

でもその年齢になってからも、絶対フォニックスが必要、とは言えません。

なぜなら絵本で大量にインプットしていれば、わざわざフォニックスで文字と音のルールを学ばなくても自然と理解していくようになるからです。

なので、できれば0〜3歳の小さい時から、家庭でママと英語の絵本に親しみ、長い期間をかけて自然と文字と音の関連性を学んでいくのが理想的です。

ヘッドスプラウトだけでフォニックスを習得した5歳長男のケース

我が家の長男は、残念ながら0〜3歳までの間に英語絵本には親しんできませんでした。

赤ちゃんから日本語の絵本を大量に読み聞かせしてきて、おうち英語を始めたのは5歳から。

なので、上記で紹介した理想の年齢を既に過ぎてしまっており、英語絵本の読み聞かせをスタートした時点では、既に文字に興味がある状態でした。

文字に興味があったし、自分でも英語絵本を読みたいという意欲が伝わってきたので、フォニックスを使って1人読みに移行しようと考えました。

でも私自信、フォニックスの知識もほとんどない状態だったので、たまたま良いと聞いた、ヘッドスプラウトというアプリだけを使ってフォニックス学習

長男も、iPadを操作するのが初めてで嬉しかったようで、ヘッドスプラウトにハマったので、短期間でスムーズに1人読みへと移行することができました。

トコ
トコ
我が家は短期間で大量の英語インプットを行ったり、はじめた年齢が高かったという少しアブノーマルなケースとも言えるかもしれません。

なので、誰でも同じように進めることで、短期間で文字読みが進むというのではなく、たまたま長男が始めた年齢と彼の性格、興味関心が、ヘッドスプラウトにピッタリ合った結果とも言えます。

なので、以下で以前紹介したヘッドスプラウトでフォニックスの記事は、そういった背景があったということを理解して読んでいただければ幸いです。

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ある程度高い年齢であれば、ヘッドスプラウトでフォニックスを学ぶことは一つの選択肢として考えてみてもいいと思います。

でも理想的には、以下に記す、我が家の次男のように、長い期間をかけて絵本でじっくり英語のインプットを行い、フォニックスや文字読みも徐々に取り入れていくのがおすすめです。

フォニックスや文字読みには早すぎた3歳次男のケース

我が家の次男も、理想の年齢である0〜3歳を少し過ぎてからおうち英語をスタートしたのですが、長男に比べたら3歳とまた低い年齢。

3歳から、英語絵本の読み聞かせや語りかけをたくさん行ってきたことで、まずは大量のインプットを行ってきました。

長男が始めるタイミングで、ヘッドスプラウトも一度は始めてみたのですが、文字に一切興味がない次男には全く響かず。

お兄ちゃんの真似をして少しやってみるものの、同じことの繰り返しや、内容の難しさ、つまらなさも手伝って、すぐに嫌になってやめてしまいました。

でも無理強いはせず、文字に興味が出てくるまではおあずけ。

そしておうち英語を始めてから1年が経った4歳過ぎのころ。

トコ
トコ
まずは日本語のひらがなに興味を持ち始めたので、プリント学習でひらがなの読みの練習を始めました。
そして少し遅れて、英語の文字にも興味が出来てたんです。

絵本の読み聞かせをしているときに、自ら文字に指を当ててみたり、(一致していていないことが多い😅)

一部を自分で真似読みしてみたり。

あ、ちょっと英語の文字にも興味があるんだな〜と思い始めました。

そして、私も絵本を読み聞かせるときに、時々絵だけではなく、文字を指でなぞりながら読んだりし始めたんです。

そこで、今までどんなオンライン英会話もダメだった次男に対して、

トコ
トコ
オンライン英会話でフォニックスのレッスンでも受けてみるのはどうかな?

と思い立ち、長男ですごく上手く行きだした、OUTSCHOOLのオンライン英会話のフォニックスレッスンをやってみることに。

すると、今までどんなオンライン英会話の体験でも逃走して嫌がっていた次男が、最後まで座って先生の真似をしたり、リピートしたりする様子がみられたんです。

OUTSCHOOLの質が良いのと、先生がすごく上手に褒めたり、歌で楽しく進めたりしてくれたのが大きく影響していたのかもしれません。そして4歳半という年齢も。

トコ
トコ
そんなふうに少しフォニックスをおうち英語に取り入れてみた我が家ですが、それでもやっぱりフォニックスは少し内容がつまらないな、と私自身が感じて、結局8回ほど続けましたが終了。

絵本の読み聞かせや絵本の内容を先生とお話しするレッスンの方が、楽しくて次男も楽しく出来そうなので、そちらのレッスンに変更しました。

音読協会の講座でも、フォニックスは無理にしなくても、絵本で楽しく自然と学ぶので十分、というアドバイスもあったので、

我が家の次男に関しては、今後フォニックスを積極的に取り入れる、ということはしない方向です。

長男とは性格もおうち英語のスタート年齢も違います。

むしろ次男の方が3歳から英語絵本と英語の語りかけに触れているので、ヘッドスプラウトやフォニックス学習は現時点で必要ないと考えています。

毎晩の英語絵本の読み聞かせをこれからも続けながら、楽しみながら自然と文字と音を繋げていき、その先に1人読みができるようになればいいな、と思っています。

まとめ

フォニックスについて、我が家の息子2人のケースを例に、その必要性があるのかどうかをお伝えしてきましたが、いかがでしたか。

音読協会で学んだことの一つとして、私が特に自分のおうち英語を振り返るいい機会になったフォニックス学習。

日本の英語教育の低年齢化が進む中、今後どんどん小学校やスクールなどでも取り入れられるだろうと予想されます。

みなさんも耳にする機会も多くなると思うので、その目的や種類、必要性を理解した上で、おうち英語に取り入れるかどうかを検討していくことが大事だな、と思います。

できれば、フォニックス学習をわざわざ取り入れなくても、幼児期からお家で英語絵本の読み聞かせを習慣化することで、たくさんの英語の音と文字に触れていくことが理想的です

そのほうがお子さんもきっと楽しく英語の音に慣れ親しみ、ゆくゆくは1人読みを進めていけるのではないか、と思います。

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でもその失敗があっがからこそ、正しいマインドとやり方を身につけてから、この1年間で子どもの英語力は急成長。

その中で1番効果的だと感じてきたのが、「ママの絵本読み聞かせ」と「ママの英語での語りかけ」。

この2つは、英語が得意なママでないと、なかなかハードルが高いと思いがち。

でも英語が苦手で日本語英語の発音のママであっても諦めないでください。

大事なのは「ママ」が絵本を読み、「ママ」が語りかけることに最大の意義があるんです。

なぜなら、子どもは基本的にママが大好きで、ママの言葉、仕草、行動、全てに大きく影響を受けるから。

ただし、

・親が持つべきマインドとアプローチの仕方
・絵本、動画、かけ流し、語りかけの取り入れ方

これにはコツがあります。

親が正しい知識を持ち、一つ一つ効率的に行えば必ずあなたのお子さんも英語を自由に使えるようになります。

おうち英語だからこそ、ママだからこそ、幼少期の英語習得は上手くいく

そう確信しています。

そこで私自身の失敗談や成功体験全てを詰めて、息子たちが自由に英語を使えるようになった方法をメルマガで公開することにしました。

ちなみに、高校教師として経験してきた中で考える学校教育の話や、様々なおうち英語業界の裏の話までしているメルマガとなっています。

子どもの英語教育の表も裏も知ることで、よりクリアな視点でおうち英語を捉え、納得した上で実践してもらえるはずです。

私でしか知らない情報が詰まっているので、登録後は一字一句逃さずにしっかり学んでくださいね。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。