おうち英語お悩み解決法

子どもの英語力はスピーキングよりも多読を重視すべき理由

こんにちは、トコです。

今回はおうち英語を本格的に始めてほぼ1年が経とうとしている今、子どもの英語力を育てる上で私が最も大事だと思うことについてお話ししたいと思います。

おうち英語で子どもの英語力をつけさせるために最も大事なことは、ずばり「多読」する力、つまりリーディング力である、ということ。

子どもに英語を習わせたり、おうち英語をしていると「英語がペラペラしゃべれる」ことをどうしても目標にしてしまいがちですよね。

でもこの1年で私が感じたことは、日本で生まれて日本で育つ中で、子どもをバイリンガルキッズに育て上げようという場合、一番の近道は「多読」です。

そう感じるようになった理由と、おうち英語で子どもが多読できるようになるための方法について説明していきます。

日本で英語ペラペラキッズは1日にしてならず

日本でインターなどに通わせずに子どもに英語力をつけさせている場合、英語がペラペラになるのは、ある程度時間を要します。

小学校1年生でアメリカに移り住み、現地の小学校に通いだした私の甥っ子は、たったの半年で英語が不自由なく使えるようになったといいます。

1日のうち大部分を小学校でどっぷり英語に浸かり、友達とも先生とも英語、授業も英語となると、スポンジのように言語を吸収すると言われる子どもは、やはり一気に言語が身につくようです。

でも日本で生活し、インターに通わせずに日本の幼稚園、小学校に通わせ、おうちで英語をコツコツするのであれば、まず半年で英語ペラペラキッズの育成は期待できません。

いくら親が英語で100%話しかけ、家にいる間はかけ流し、動画を全て英語に、オンライン英会話を毎日のようにしたとしても、半年でペラペラにするのは不可能だと感じます。

なぜなら圧倒的にインプットとアウトプットが英語圏に住んでいる子より少なく、英語で話す必要性も弱いからです。

ではどうやったらバイリンガルに育てられるかというと、長い年月をかけて英語の環境づくりをし、インプットとアウトプットを増やしていって、英語の必要性を感じさせ、英語を日本語と同じレベルまで自由に使えるように力をつけていくことが大事。

そのためにまず必要なのは、「スピーキング力」ではなく「リーディング力」つまり「多読する力」なんです。

私がこのように考えるようになったのは、我が家の5歳児の長男を見ていて思ったからなんです。

5歳長男の英語力。10ヶ月で驚きの成長

長男は5歳1ヶ月になってから、おうち英語で本格的にどっぷり英語生活をスタート。

絵本の読み聞かせに軸を置いて、語りかけ、かけ流し、動画、オンライン英会話とコツコツとおうち英語を進めていきました。

素直で真面目な性格も手伝って、ぐんぐん英語力がついていく長男

英語での私の語りかけはもちろん、英語動画もいつの間にか普通に理解して楽しみ、「暗唱音読→自分読み」とスムーズに移行して、英語での発話も少しずつ増えていきました。

でもインプットの時期とはいえ、スピーキングは思ったより劇的には進まないな〜なんて贅沢に悩むこともありました

やっぱりスピーキングは2〜3年を要するんだろうな、と感じつつ、オンライン英会話をしていると、

「もうちょっとすらすら答えてほしいな〜」とか

「私の英語に対してもっと英語で返してほしいな〜」

とか期待しちゃう自分がいました。

始めて半年も経たずにそんな期待をするのは酷ですよね。

でもそんなスピーキングをよそに、リーディングの力はぐんぐん劇的にUPしていったんです。

絵本の読み聞かせを主軸におうち英語を進めていった甲斐もあり、かなりの文量を自分読みできるようになって、そのスピードの速さにいつも驚かされてきました。

もうすぐ6歳になる長男、たったの10ヶ月でこんなに読めるようになりました↓

そしてそのリーディング力UPのスピードがどんどん加速していくと、不思議とスピーキング力も徐々にUPしていきました。

まだバイリンガルとは程遠いかもしれませんが、日常で話す英語の量もグンと増え、自然に英語が口から出てくることが多くなっていったんです。

そしておうち英語の質も量もどんどん上がっていったように感じます。

トコ
トコ
自分よみによる多読をスタートできた時期が一つの転換期だったかな、と感じています。

多読することで得られるもの

多読することでどんな力がつき、どんなメリットがあるのか。

まずは、英語をスラスラと自分で読むことで、たくさんの本を読めるようになり、語彙の量が圧倒的に増えます

語彙の量だけでなく、普段の生活では使わない表現力を身につけられ、長い文章も理解できるようになることから、普段やっている動画視聴や音声かけ流し、ママの語りかけなどのインプットの理解力がぐんぐん伸びる。

すると英語の総合力が伸びていきます。

トコ
トコ
一見「読み」だけの力のように感じますが、スピーキングに必要な語彙力、表現力、文章力がついているので、スピーキングの土台が読むことでできている感じですね。

多読することで得られることのもう一つは、英語で知らないことを知ることができること、つまり知識が増える、ということです。

これは日本語の絵本でも同じですが、物語でもノンフィクションでも、絵本の中の世界で幼児が色んなことに出会い、知ることができる、というのが本を読むことの面白さ、楽しさですよね。

これを英語でやっても一緒。

言葉が英語になっただけで、想像の世界や異文化、趣味、行事、歴史、芸術など日常生活ではなかなか知り得ない情報や知識を得ることができます。

これは子どもの心の成長にとってとっても大事なことですよね。

これらを英語で本から学び、色んな情報を英語で蓄積することを繰り返すと、子どもの「もっと知りたい、話したい、交わりたい、楽しみたい」という欲求にも繋がります。

するとどんどん英語で色んな本を読もうとする。

英語でしか知り得ない情報や英語だともっと深く面白く知ることができるものを与えるとより効果的です。

すると人と話したり交わったりする時に、考えたり話したりする材料がたくさん頭に蓄積されていることになるので、「英語はできても話す中身が思いつかない」なんてことにはなりません。

大人になって、英語は喋れるけど、喋る中身が思いつかない、話が続かない、という状態になることって結構ありますよね。

英語はあくまでも言語。人とコミュニケーションするツールでしかありません。

相手に話したいこと、聞きたいこと、シェアしたいことがあるから相手の言語を話す。

我が家の長男は、恥ずかしがりやで日本語でも外では言葉数がとても少ない性格です。

普段はオンライン英会話でもなかなか反応が遅かったり、言葉数が少なくてヤキモキすることも多いのですが、絵本で知ってる内容が出てきた時はよくしゃべります。

これ知ってる!これ本で読んだ!という事だと、自信を持って話せるのだろうと思います。

特に幼児期に関しては、世の中の知らないことが山ほどある成長過程ですから、「話す材料・ネタ」を英語で積み重ねていくことで、「話したい」という欲求がだんだん出てくるんだと思います。

長男を見ているとそんな風に感じるので、これからも絵本の読み聞かせや「多読」に重きを置いておうち英語を進めていこうと思っています。

おうち英語で多読の力をつける方法

さて肝心の多読の力をどうやっておうち英語でつけるか、ということに関してお話ししたいと思います。

我が家の息子は5歳と3歳でおうち英語本格スタート。

同じ男の子でも年齢も性格も興味も違います。

でも英語に関しては年齢が違ってもおうち英語を始めたのが同じなら、始めは教材も一緒。

最初の数ヶ月はおうち英語を好きになってもらうことが第一だったのもあり、特に絵本も動画もその他の教材も全て同じで特に問題はなかったんです。

でも「文字読み」に関しては年齢差が影響するので、2人の息子に違うアプローチをせざるを得ませんでした。

5歳長男の場合

おうち英語を初めて数ヶ月目くらいから、日本語の読み書きができる5歳長男には英語の「読み」をさせた方がいいと思い、ヘッドスプラウトというアプリを購入。

フォニックスや読みの練習もゲーム感覚でできるアプリで、これに息子は大ハマり。

ゲームには全く興味がない息子ですが、アプリの構成がよくできており、歌や動画も入って楽しかったみたいで、どんどんエピソードを進めていきました。

そして数ヶ月もしないうちに、文字読みを始めたんです!

トコ
トコ
ヘッドスプラウト恐るべし。

ヘッドスプラウトの詳しい情報と息子の成長の様子は以下の記事で書いているので興味のある方はぜひご覧ください。

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1年契約でたったの3千円ほどで利用できる、ヘッドスプラウト。

全部で200エピソードもあるようですが、ハマった息子でも50くらいでだんだん飽きてきます。

それでも80までは頑張って続けていって、それ以降はお休み。

でも80まででも十分自分で読む力はつきました(実際は40〜50エピソードくらいで文字読み)。

なのでヘッドスプラウトはお役御免。

自分で読めるようになると、多読はどんどん進みます。

始めは、見た事がある単語のみ読む感じでしたが、いつの間にか知らない単語も音で聞いているためか、私のヘルプと共に読めるようになってきました。

それからは、長男の興味のある内容の絵本を年齢やレベルに合わせて買い足し、夜に読み聞かせたり、1ページずつ私と交代で読んだりしています。

自分で読めると楽しいみたいですね。

まだ自ら絵本をとって勝手に読む、というところまではいっていないので、私と常に一緒ですが、今後小学生になったら、それぞれが楽しむ「読書タイム」を作っていけたらいいな、と思っています。

3歳次男の場合

3歳の次男は、おうち英語を本格スタートしたばかりの時は、文字に全く興味がありませんでした。日本語のひらがな読みを少しずつスタートしようかな、と考えていた時期。

長男がはまったヘッドスプラウトのアプリを次男にも最初やらせていましたが、3歳にはまだ難しいのと、間違えると先に進めないのでイライラして嫌がりはじめたので、15エピソードくらいでストップ。

英語に関しては「楽しく!」をモットーにしているので、無理にさせることはせずに、その時期が来たときに再チャレンジしようと決めて次男のヘッドスプラウトは離脱。

代わりに無料のアプリ、カーンアカデミーキッズ(Khan Academy Kids)というお絵描きや遊び要素満載のものを時々させるのみ。

そんな感じで最初は英語の読みに関しては私の絵本読み聞かせで暗唱音読をちょくちょくする程度でした。

幼稚園生活が始まると、少し文字に興味が出てきたようだったので、七田式のプリントで毎日ちょっとずつひらがなの読み練習をスタート。

ひらがながだいぶ読めるようになったところで、お兄ちゃんの影響もあり、Brain Questのワークブックでアルファベットを読んだり書いたりすることを時々することもありました。

でもぐんぐん自力読みで難しい英語の絵本を読むお兄ちゃんとはどんどん読みの力の差が出てきます。

私の読み聞かせも長男に合わせてきたので、暗唱音読レベルのものではなく、長い文の絵本を読むことが増えてきたので、次男は私の読み聞かせを聞くのみ。長い文でも内容理解はできているようなのでいいかな〜と考えていました。

でも、

トコ
トコ
ちょっと待てよ…次男はまだ読みができないのに、暗唱音読をコツコツやってあげないとダメなんじゃないか?このままでは長男ばっかり英語力が上がって次男はおいてけぼり?

次男にも焦点をあててあげないとかわいそうだ、と私が焦り始めます。

その理由の一つとして、ちょうど長男が多読と共にスピーキングが増えてきたにもかかわらず、次男の方は日本語メインなので、弟が大好きな長男もそれにつられて次男といるときは日本語ばっかり。

次男がお昼寝している時など、私と長男2人っきりの時に限っては、結構英語が増えてきていたのに、次男と2人になると圧倒的に英語の量が減るんです。

これはなんとかしなければ!と思い、次男の英語力UP、特に絵本の自分読みの方策を考え出しました。

そこでヘッドスプラウトの再登場!といきたいところでしたが、前にやった事があって、あまりいいイメージを持っていないものをもう一度やろう、と親が持ってきても新鮮味がないんですよね、きっと。

次男は予想通りあまり進んではやってくれません。

これは違うアプローチが必要だ、と思い、考え直します。

まずやり出したのが、長男が習い事をしているなど、私と次男と2人だけの時間を活用して、昔の絵本に戻ってみることに。

昔と言っても5、6ヶ月前、おうち英語をやり始めて少したった時に使っていた教材(DWEの絵本や少し内容の簡単な絵本)を引っ張り出して、2人で絵本を楽しむことにしました。

長男がピアノのレッスンをしている間、そろばんのレッスンの間など、昼寝をすることも多いですが、時間があればすかさず2人のべったりタイムを作ることにしたんです。

トコ
トコ
するとまた暗唱音読や、絵本を見ながら英語で会話を楽しむようになってきました!

長男と一緒だと、やっぱりお兄ちゃんがなんでもよく知っているので、私が内容について質問したりしても長男が全て答えてしまうし、長男の後に次男に文字読みを促してもちょっとスネ気味になって全くやってくれなかったんです。

でもやっぱり1人だとゆっくり質問にも答えられるし、何より私のアテンションが自分だけになっていると嬉しいんだと思います。

つい最近4歳になった次男。ヘッドスプラウトはダメでも、次男の文字読みは、性格に合わせて別のアプローチでやっていこうかな(オンライン英会話を活用?)と考えているところです。

次男に関してはまだまだ今から試行錯誤しながら進めていくところですので、今後どんな風に進んでいくか、随時追加していきたいと思います。

まとめ

おうち英語をしていると、どうしても英語がペラペラ話し出すのはいつ?と無理な期待をしてしまったりしますよね。

私もこの10ヶ月、おうち英語がすごく順調にいって、子どもたちが驚くべき成長を見せているにもかかわらず、どうしてもスピーキングがまだまだ、と変な焦りを感じてしまうことも多々ありました。

バイリンガルキッズの動画を時々みては、

トコ
トコ
すごいな〜、我が息子たちがこんなふうになるのはいつぞや?

と羨んでしまったり。

でも最近になって、家の中で子どもたち(特に長男)の英語での返しがめちゃくちゃ増えたんです。

これまでコツコツと取り組んできた、絵本の読み聞かせや、多読重視のおうち英語が、10ヶ月目にして徐々に効果を出してきている、と感じます。

そもそも言葉のアウトプットが出てくるためには、相当その言語を使いこなせるようにならなければ、なかなか難しいですよね。

英語の動画や絵本を理解することが数ヶ月でできたとしても、それをポンポン口から出すようになるにはもっと時間がかかるんです。

我が家は10ヶ月ほどでグンと英語のアウトプットが増えてきましたが、今後1年、2年単位でそのアウトプットの量がどれくらい増えていくのか、そして次男のアウトプットはどうなっていくのか、見ていきたいと思います。

次男が自分読みをし始めたら、きっと相乗効果が期待できるのではないかと考えているので、今後のおうち英語がさらに楽しみになってきました。

もし私と同じように、

「おうち英語でなかなか子どもたちが英語でしゃべってくれな〜い!

と嘆いている人がいたら、

今やっている絵本の読み聞かせをコツコツ続けて、多読重視にしていくと、いつか実る時がきます!だから諦めずに頑張って!とアドバイスしたいです。

一緒にがんばっていきましょう!

 

以下の記事では、英語多読のおすすめのシリーズを紹介しています。兄弟の年齢差による課題を解決する方法も書いているので、ぜひご覧ください。

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失敗から急成長したおうち英語、トコのメルマガで限定公開!

始めは失敗続きだった私のおうち英語。

でもその失敗があっがからこそ、正しいマインドとやり方を身につけてから、この1年間で子どもの英語力は急成長。

その中で1番効果的だと感じてきたのが、「ママの絵本読み聞かせ」と「ママの英語での語りかけ」。

この2つは、英語が得意なママでないと、なかなかハードルが高いと思いがち。

でも英語が苦手で日本語英語の発音のママであっても諦めないでください。

大事なのは「ママ」が絵本を読み、「ママ」が語りかけることに最大の意義があるんです。

なぜなら、子どもは基本的にママが大好きで、ママの言葉、仕草、行動、全てに大きく影響を受けるから。

ただし、

・親が持つべきマインドとアプローチの仕方
・絵本、動画、かけ流し、語りかけの取り入れ方

これにはコツがあります。

親が正しい知識を持ち、一つ一つ効率的に行えば必ずあなたのお子さんも英語を自由に使えるようになります。

おうち英語だからこそ、ママだからこそ、幼少期の英語習得は上手くいく

そう確信しています。

そこで私自身の失敗談や成功体験全てを詰めて、息子たちが自由に英語を使えるようになった方法をメルマガで公開することにしました。

ちなみに、高校教師として経験してきた中で考える学校教育の話や、様々なおうち英語業界の裏の話までしているメルマガとなっています。

子どもの英語教育の表も裏も知ることで、よりクリアな視点でおうち英語を捉え、納得した上で実践してもらえるはずです。

私でしか知らない情報が詰まっているので、登録後は一字一句逃さずにしっかり学んでくださいね。

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